准看護師は、病院などで診療の補助を行う仕事です。
看護師と同じ仕事内容になるのが基本ですが、准看護師ではできない業務もあります。
その結果、准看護師と看護師では年収面で差が出ることも多く、将来設計に影響を及ぼすこともあるのです。
長く准看護師として働いていくのなら、給与面を考慮して准看護師から看護師になることも検討されます。
そこでこちらでは、准看護師から看護師になる方法と、年収の差について解説します。

目次

1. 准看護師と看護師の違いとは？
   　　　1.准看護師ではできない業務がある
2. 准看護師と看護師では年収が変わる？
3. 准看護師から看護師になるには
4. 准看護師から看護師になると年収はアップする？
5. まとめ

准看護師と看護師の違いとは？

准看護師も看護師も、養成課程を修了して国家資格の受験資格を手にし、試験に合格するという流れは共通しています。
しかし、准看護師が2年の修学期間で済むのに比べて、看護師は3年以上の修学が求められます。
そのため准看護師よりも、現場に出て仕事をはじめるのが遅くなってしまうのです。
准看護師は2年間で必要課程を学べるので、早く仕事をはじめられます。
仕事内容は同じでも、早めに実践を体験できる点では、准看護師にメリットがあると言えるでしょう。

＜准看護師ではできない業務がある＞

准看護師と看護師の仕事内容には、例えば以下のようなものがあります。

・患者さんのバイタルチェック
・点滴
・注射
・手術や診療の補助
・患者さんの食事や入浴介助
・ナースコールの対応
・カルテへの記入
など

准看護師も看護師も、上記のような仕事を行います。
仕事の領域に違いはなく、職場も基本的に同じとなるでしょう。
一方で、准看護師では以下の業務ができない規定があります。

・自己判断で業務が行えない
・別の看護師、准看護師への指示
・管理職への昇進
など

例えば患者さんの容体が変わった場合でも、自分で判断せず看護師や医師に判断を仰ぐ必要があります。
看護師や医師からの指示には必ず従う必要があり、ほかの准看護師に仕事を割り振ることはできません。
そのため准看護師として働いていると、自分の思う通りの業務ができない可能性もあるでしょう。

准看護師と看護師では年収が変わる？

だいたい20～25万円が基本給として支給され、勤務形態によっては夜勤手当や残業手当によって手取りが増えることがあるでしょう。
一方で、准看護師の平均年収は約413万円となっています。
月収は20〜25万円程度のことが多いですが、ボーナスなどによって看護師の年収と差が出ていると考えられます。
仕事においても看護師は現場を回す重要な役割を担うため、そういった差が給与およびボーナスなどに反映されているのでしょう。
准看護師と看護師の年収は、こちらのデータを参考にすると約80万円の違いがあります。
働き続けるほどに受け取る給与の総額には差が出るので、年収を気にするのなら准看護師から看護師を目指すことがおすすめです。

参考：https://www.kango-roo.com/work/306/
https://solasto-kcareer.com/media/96609/

准看護師から看護師になるには

あとは試験に合格し、国家資格の看護師資格を取得することで看護師になれます。
准看護師になったあとからでも、時間を見つけて専門学校に通うことで、看護師に仕事を変えることができるのです。
准看護師から看護師になることで、年収の高い求人に応募できるようになります。
仕事でもできることが増えるので、やりがいを持って看護業務に打ち込めるでしょう。
既に准看護師の資格を持っている方も、将来的な年収アップを目指すのなら上記の方法を参考に改めて看護師としての道を歩みはじめてみてはいかがでしょうか。

准看護師から看護師になると年収はアップする？

一般的に准看護師から看護師になることで、年収は高くなる傾向にあります。
業務上重要な役割を任されることも増えるので、看護師としてのキャリアが高まり昇給などにつながることもあるでしょう。
看護師資格を取得してから転職をすることで、より条件の良い求人に応募できることもあります。 改めて准看護師ではなく、看護師として働きはじめることも考えてみてください。

まとめ

准看護師から看護師になることで、年収は大きくアップします。
早めに看護師になることで、トータルで受け取れる年収を高めることもできるでしょう。
准看護師になったあとからでも看護師になることは可能なので、この機会に看護師になるための準備をしてみてはいかがでしょうか。

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