准看護師として働いている場合、将来的に看護師になることが考えられます。
看護師になることで、准看護師ではできなかった仕事ができるようになるので、新しい働き方を想定できるようになるでしょう。
そこでこちらでは、准看護師から看護師になることで、どのような仕事ができるようになるのかを解説します。 准看護師から看護師を目指す際には、こちらを参考にそれぞれの仕事の違いと看護師になることのメリットをチェックしてみましょう。
目次
- 准看護師と看護師の違い
1.准看護師から看護師になるには？ - 准看護師から看護師になることで仕事はどう変わる？
1.自分で看護判断が行える
2.准看護師に指示を出せるようになる
3.仕事の業務範囲自体は変わらない - 准看護師から看護師になることの仕事におけるメリット
1.キャリアアップにつながる
2.やりがい、モチベーションを得られる - まとめ
准看護師と看護師の違い
准看護師と看護師は、以下のような点に違いを持つ職業です。
＜必要な資格＞
准看護師は、都道府県知事が発行する免許が必要となります。 看護師は、国家資格の「看護師資格」が必要です。
＜資格取得に必要な学習、教育＞
准看護師は中学校卒業以上の資格を持ち、准看護学校などで2年課程を修了することで資格試験を受験できます。 看護師は高校卒業以上の資格を持ち、看護師の大学や専門学校で3〜4年課程を修了すると資格試験を受験可能です。
准看護師から看護師になるには？
既に准看護師の免許を取得している場合、看護師専門学校などで2年課程を修了することで、看護師資格の国家試験を受けられるようになります。(定時制の場合は3年)
通常看護師になるには最低3年学校に通う必要があるので、准看護師の資格があると取得までの時間を1年短縮可能です。
一方で、中学卒業後すぐに准看護師として仕事をしている方は、3年以上の実務経験を持つ必要があります。 また、准看護師は通信課程でも看護師にステップアップできますが、その場合は准看護師の免許と7年以上の実務経験が求められます。
准看護師から看護師になることで仕事はどう変わる？
准看護師から看護師になると、仕事内容が変化します。
准看護師のままではできなかったことが業務に含まれるようになるので、働き方を変えることができるでしょう。 以下からは、准看護師から看護師になることで変わる仕事内容について解説します。
自分で看護判断が行える
准看護師から看護師になると、仕事中に自分で看護の判断が行えるようになります。
必要に応じて自分の判断で行動できるので、より臨機応変に看護ケアなどの業務を遂行できるようになるのです。
准看護師は、基本的に医師や看護師の指示を得た上で業務を行わなければなりません。
自己判断による業務の決定や変更は認められていないので、働く際に制約を感じることがあるでしょう。 自分の判断で仕事をこなしたいと考えるのなら、准看護師から看護師になることが求められます。
准看護師に指示を出せるようになる
准看護師から看護師になることで、今度は准看護師に対して業務の指示を出せるようになります。自分の判断で指示が出せるようになるため、准看護師のサポートを借りつつ適切な業務を行うことが可能です。
一方で、准看護師から看護師になっても、医師からの指示に従うことは変わりありません。 必要に応じて医師の指示を受け、看護師としての職務を全うするようにしましょう。
仕事の業務範囲自体は変わらない
准看護師から看護師になっても、業務範囲自体は変わらないのが特徴です。 そのため看護師になったからといって、新たな業務に挑戦できるというわけではありません。
むしろこれまでの業務範囲のなかで、責任ある立場で働けるようになることが、准看護師から看護師になる際のポイントだと言えるでしょう。
准看護師時代と同じように、患者さんの体温や血圧の測定、注射や採血、食事や入浴介助、カルテの記載などが仕事になるのです。 これまで通りの仕事をしっかりとこなしていくことは、准看護師から看護師になっても変わらずに意識していきましょう。
准看護師から看護師になることの仕事におけるメリット
准看護師から看護師になることには、仕事におけるさまざまなメリットにつながっていきます。 以下を参考に、准看護師から看護師になることにどのようなメリットがあるのかをチェックしてみましょう。
キャリアアップにつながる
准看護師から看護師になることは、仕事におけるキャリアアップにつながります。看護師になることでできる仕事が増えるため、職場で重要な役職につくなどの結果を出すことも可能です。
転職にも良い条件を求めることができるので、将来のキャリアを考えるときには准看護師から看護師になることをひとつの目標としてみましょう。
やりがい、モチベーションを得られる
准看護師から看護師へのステップアップは、仕事のやりがいやモチベーションが向上するというメリットもあります。
仕事中に自分の判断でできることが増えるので、「もっと〇〇を意識しよう」「今後は〇〇のように働けるように備えよう」といった向上心を高められるでしょう。
看護師の仕事に改めて意欲を持つきっかけにもなるため、今後も看護系の仕事を続けていく場合には准看護師から看護師になることがおすすめです。
准看護師はもちろん重要な職業ですが、看護師はその資格取得がさらに大変な分、その需要が高くなっています。 職場で頼りにされることも増えると予想されるので、強いやりがいを持って働くことができるでしょう。
まとめ
准看護師から看護師になると、仕事面でさまざまな変化があります。 新たな形で働くことができるようになるので、准看護師として仕事をしている方はこの機会に看護師へのステップアップを本格的に検討してみてはいかがでしょうか。